知る・楽しむ

その5.華味鳥の誕生

愛情が育む、極上の銘柄鶏。

鶏肉販売から始まった「博多 華味鳥」ですが、水たきの味を試行錯誤していた善陽氏は、味の秘訣は鶏自身にあることに気づき、自ら鶏の飼育に乗り出しました。
飼料をたくさん与え、狭いスペースで短期間で育てていては、歯ごたえがあって旨味ののった鶏肉はできない。澄んだ空気と陽光が溢れる鶏舎でこだわりの専用飼料を与え、ストレスをかけないように大切に育てる。その結果生まれたのが銘柄鶏・華味鳥なのです。
佐賀県唐津市にある直営養鶏場を訪ねると、そこは自然の豊かな山の中。立ち並ぶ白く大きな鶏舎に入ってみると、驚いたことに飼育舎特有の臭いはまったくなし。衛生管理と換気が徹底しているのです。最新式の鶏舎は給餌・給水・換気は全自動ですが、任せっぱなしというわけにはいきません。雛は寒さに弱く、逆に成長すると暑さに弱くなるため、日に何度も鶏舎に入って鶏たちの様子を観察し、温度を調整します。地面に敷いたおがくずも、湿ると冷たくなって鶏たちの体調に影響を与えるため、ひんぱんに取り換えます。「鶏たちは喋らんけん、自分たちの目で見て、鶏の気持ちになって判断せんと」と鶏の飼育に携わって25年の直営養鶏場・場長、坂本成文さんは言います。
華味鳥の鶏たちがこの養鶏場で育つ間、注がれるスタッフの愛情のすべてが、旨さの原点となっているのです。

海藻やハーブ、ぶどうの絞り粕や木酢液などと共に、腸内環境を整える飼料を与えて健康的に育てている華味鳥。身が華やかなピンク色で、旨味の中にしっかりとした味の主張がある、鶏本来の旨さをお楽しみいただけます。

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